石川県立図書館と金沢美術工芸大学の立地する金沢市南部の小立野地区に焦点を当てた展覧会、
「知と美の新拠点・小立野 ー 石川県立図書館と金沢美術工芸大学 ー」
が12/22から2025年6/8まで、金沢市内の「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」で開催されています。
オープン前日には、関係者での内覧会が行われました。そしてその日は、名誉館長の谷口吉生さんの訃報が新聞等で公表された日でもありました。
内覧会のはじめでは、参加者全員が黙祷を捧げました。
本展覧会では、石川県立図書館のランドスケープに関して、配置計画、位置付けや植栽を紹介するテキストや図版など、展示の一部をお手伝いさせて頂きました。
小立野は犀川と浅野川に挟まれた、金沢城、兼六園の位置する台地で、市の中心部からから見ると外れにあたりますが、金沢城、兼六園に水を供給する辰巳用水が通り、古くから多数の寺院が立地するなど、街の重要な後方支援基地のような役割を担ってきました。ここに石川県立図書館と金沢美術工芸大学の新キャンパスがオープンしたことで、まさに「知と美の新拠点」として、再編されつつあります。図書館、大学と街の関係という視点から、この地区と建築を見つめ直す良い機会を与える展覧会となっています。